サービス

研究者の方へ(個人、大学、公的研究機関、会社など)

研究や教育に関わる業務を行います。
研究員や技術補佐員という雇用の形態とは異なり、タスク単位の業務サービスとして提供いたします。
すなわち納期を設定して業務の結果を納品します。

サービスの流れ

1. フォームからのご依頼

問い合わせフォームよりご依頼内容についてお気軽にご連絡ください。

2. タスク内容と納期の決定(無料)

ビデオ通話などでのご相談を通じてタスク内容と納期の決定します。

3. 詳細の議論、業務の実施、納品

業務を実施し、納品いたします。

タスク内容について

タスクの内容は、教育研究に関わるもので、当方にて可能であればお引き受けいたしますので、まずはお気軽にご相談いただけましたら幸いです。タスク単位は、例えば、以下のような状況での業務実施、またはスキル移転(お客様ができるようにすること)などです。可か不可かは上記2の相談段階でお伝えいたします。

  • 手でやっている解析をプログラムにより自動化したい
  • 手でやっている実験を機器で自動化したい
  • 実験データをわかりやすい数理モデルでフィッティングして説明したい
  • ちょっと普段とは違うメンバーを加えて研究の解析などをさせてみたい
  • エクセルなどでは処理できない量のデータをラボで扱えるようにしたい
  • 実験室の液体窒素やフリーザなどの不良時にメール通知するシステムがほしい
  • 論文化作業の時間が無いので部分的に担当させたい
  • 新しい大学講義科目の設計や部分的な担当に外部参加者が欲しい

当方にて経験の有るタスクはもちろんのこと、たとえば文理融合など経験の無いタスクであっても、上記2の相談次第にてお引き受けいたします。
なお参考として、例えば以下のものは経験がございます。ただし実験に関しては、現在ansangaに実験室はありませんので、実施をお引き受けすることはできません。実験に関しては、議論またはお客様の実験室にお邪魔することなどによるスキル移転のみとなります。

生命科学(システム生物学、生物物理学、生化学、進化生物学、生態学、動物行動学)
  • 顕微鏡画像の自動解析
  • 分子生物学実験のポンプまたはオートサンプラーによる自動化
  • 電動ステージのある顕微鏡の自動撮影
  • 生化学反応の速度論解析
  • 個体群動態の解析
  • 動物の動きのデータ解析
  • 進化動態の解析
  • 生命原理の理論構築
  • 微生物実験
  • 試験管内進化実験
  • 生化学反応実験
生命科学と情報科学や認知科学との融合領域
  • 写真のAIによる解析
  • 人のチャット会話の解析
  • 家電などへの生命原理の応用
  • 実験室にて役に立つ機器などの開発
大学院教育
  • 博士課程プログラムの設計と運営
  • 異分野融合教育の設計と運営
  • リーダー教育の設計と運営

価格について

価格は1タスクにつき一律498,000円(税込)としています。
本価格については、仮に当方が研究員として雇用された場合にどれだけタスクがこなせるかということを想定して設定しております。すなわち実務や議論、手続きなど、すべて含めて1ヶ月程度かかる量をタスク単位と考えています。
なお議論など意思疎通はメールやビデオ通話などにて行いますが、対面の機会は1タスクにつき国内であれば2回まで出張サポートサービスとして別契約にて対応いたします。例えば、開始時によりよく議論を深めておきたい場合や、解析結果などが出た後により理解を深めたい場合などにお使いいただけましたらと思います。この場合の価格は、技術料(1時間あたり千円)+出張費(交通費等実費)となります。本技術料も、一般的な出張サービスなどと比較するとかなり低く設定しております。
なお、本サービスは、業務委託であり、労働契約ではありませんので、法律の観点からも勤務場所や勤務時間に制限を受けることができないこと等、予めご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

ご依頼は「お問い合わせ」から、どうぞよろしくお願いいたします。
(現在、お引き受け可能です。今後、当方の人手不足によりお引き受けできない場合もあり得ますので、その場合はご了承くださいませ。)

研究者以外の方へ(個人、会社など)

例えば以下のような場合は是非ご一緒させていただければ嬉しく思います。

  • 「昆虫が大好きで沢山飼育していて、誰にも負けないほど昆虫のことをよく知っているから世界中に教えてあげたい」
  • 「小中高生の研究活動で、英語の学術論文の掲載までという本格的な研究活動に挑戦することで高度な科学技術教育を実施したい」
  • 「近所の里山にいつも足を運んでいて、山の状態やその変化が感覚的にわかるので、それを誰にでもわかるような形に知識としてまとめて世界中に教えてあげたい」
  • 「世の中は○○のようになっていると思うんだけど、言葉で表現しても客観性が無いので、できる限り数式化して理論として世界中に発表したい」
  • 「当社の○○が最高に美味しいと思っているので、できるだけその科学的根拠を解明し、学術論文として世の中に発表したい」

すなわち、お客様の興味やアイデアをもとにして、一緒に議論し、一緒に研究いたします。
具体的には、世界中と知識を共有する、学術論文の発表を目指します。これは出張講義や実験教室のように「答え」は用意されておりませんので、無情にも期待した結果が得られないことがあります。しかしいずれにしても、科学的な状況の説明を目指します。

これを目指す過程および達成したときの利点には以下のようなものがあります。

  • 人類初の達成感が得られる(教えてもらって知るのとは違います)
  • 個人の名前で人類の英知に寄与したことが半永久的に残る
  • 自身が成長するし、今後の成長を加速する(例えば具体的に上記の昆虫の例が高校生であったときを想定するならば、「自分は生物が好きなだけなのに、なぜ英語や数学を勉強しないといけないのか?」などの疑問が、誰に教えられなくても一瞬でわかるとともに、いま生物学に関係ないと思っているモノに対しても学習意欲がわき、生物学と一緒に得意になると思います。)

研究には、特に学術論文の発表するに至るまでには、たくさんのハードルがあり、簡単なことではありません。
例えば、「研究者へのパスポート」といわれている「博士号」を取得するためには、優秀な高校生が卒業した後に、標準的には大学4年、大学院5年の期間をめいっぱい使っても難しいほどです。うまくいっても、学生と教員が力を合わせてこの期間で発表する学術論文は1~3報程度です。

しかし、だからといって科学は科学者だけのものでは無いし、研究はプロの研究者だけのものではありません。
研究チームの中にプロの研究者がいないとなかなか進まないと思いますが、全員がそうである必要はありません。実際に、大学等で行われている研究も、まだ博士号をもっていない学生が大きく寄与している場合が多いです。一緒に研究する中で、どんどん成長していきます。

ansangaでは、お客様には一緒に研究していただきます。
ansangaに研究をまるまる全て外注していただくというものではありませんので、例え結果的にほんのちょっとであっても、一緒に研究をしていただきたく思います(理由は、「経営理念」をご覧ください)。
この際、いかなる研究テーマであっても、英語、数学、プログラミング、工学技術など、様々なものを駆使して研究します。お客様がこれらを全て担当する必要は全くありませんが、お客様の興味を元にして一緒に進めていく研究に、様々なものが駆使されていくことを傍目でみるだけでも大きな成長があると思います。もちろんご興味ありましたら喜んでその方法などをお伝えいたします。

以上のサービスを提供したいところですが、以下の問題点があり、まだ研究者以外の方へのサービス提供は一件もありません。
何かアイデアをお持ちの方は、一緒に考え、まずはそれを無料でお試しいただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

※ 問題:まだ価格設定がありません
一般的に、研究にかかるお金はとても高いです。
例えば仮に、博士号を取得したばかりの研究者が1年間研究した結果が論文として掲載されたとします。 この場合、まったく研究自体にお金がかかっていなくても、この研究者の人件費が500万円程度はかかります。 実際にはこのようにはいきませんので、この何倍もお金がかかってきます(2013年の文科省の資料では1論文当たり平均すると約5千万円程度とのこと。一年で論文が出ることも少ないと思います)。
それでもいま世界中にプロの研究者がたくさんいるということは、人類の英知に貢献することにそれだけの価値があるということでしょう。
しかしこの金額、例えば500~1000万円を、全てのお客様から頂いているようでは、社会全体に広がるはずもありません。 この解決策をなんとか考えたいと思っています。
例えば、これまでの研究の歴史では、しばしばパトロンと呼ばれる人類の英知への偉大な支援者の存在がありました。 よって、個人または法人によって寄付をいただけたり、 または一部のお客様からご厚意で大きなお金でご依頼いただくことで、 他の多くのお客様に小さなお金でサービスを提供できるようなシステムが可能であれば、と考えております。
しかしこの考えはまだ稚拙です。より良いアイデアをお持ちの方、どうぞ教えてくださいますよう、よろしくお願いいたします。